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新米を食しました

新米...なんとも魅力的な響きです。


長野は案外良い米がとれるんですよ、ご存じでした?


Ohana Farmがある地域はとても重い粘土のような土です。


この前、ビニールハウスを建てるときに地面に穴を穿とうとした電気ドリルが白旗..いや白煙を上げました..過熱してしまったのです。
それくらいねっとりとした土です。


畑には全く向きませんが、田んぼにはとても適している土です。こういう土で育てたお米は美味しいんです。


そのやっと新米を食べる時がやってきました。



ツヤが違います...いつもと同じ水、同じ炊飯器なのに..


いいですね~


でも、まだ去年の新米が残っていますので、そちらから食べてしまわなくてはいけません。


今日は誘惑に負けて、ちょっとだけ味見です。



このお米、何て名付けましょう?



善光寺平米?

なんか、もうすでにありそうな名前です。


粘土で育った「どっしり米」なんてのはどうでしょうか?
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お米の収穫について..おさらいしましょう その3

今回は、お米を「コンバイン」と呼ばれる機械で収穫した時のお話です。

その1でご説明した、バインダーで刈り取り...はぜかけ...脱穀機で脱穀....実際はこんな工程を経て売られているお米はとても少ないのです。
理由は効率が良くないからです。大量に栽培して安く大量に出荷しないとお米農家としては経営していけません。
そのために、一般にスーパーは米店で売られているお米は、このような収穫方法はとられていません。

はぜかけなどの方法が採られているのは、農家が自分が食べる分しかお米を栽培していないとか、消費者と直接契約するなどして販売しているとか、はぜかけ米であることを付加価値として販売するなどの限られたケースです。

では、広く流通しているお米はどのように収穫されているのでしょう?

それが、コンバインという機械を使った方法です。

コンバインは、刈り取りと脱穀を1台の機械で同時に行ってしまいます。
キャタピラを履いた車両が、田んぼの中を稲を刈り取りながら進んでいきます。
刈り取られた稲は、機械の中にベルトで搬送されて脱穀されます。
で、残ったわらのみが、適当な大きさに束ねられて、コンバインの後ろからポンッと出てきます。
だから、コンバインが稲を刈った跡には、一定の間隔でわらの束が落ちています。

脱穀した籾は、コンバインの中に溜められて、いっぱいになると田んぼの横に止められたトラックにコンバインを寄せて、トラックの荷台へ籾を排出します。

はぜかけはしませんから、田んぼでの乾燥工程はありません。

籾を積んだトラックは、お米の乾燥施設があるところへ行き、乾燥機の中に籾を流し込みます。
そして、はぜかけの代わりに機械で強制的に籾を乾燥させます。

はぜかけの時は、二週間とかそれくらいの時間をかけてゆっくり乾燥させますが、強制乾燥の場合はそんな悠長な事はしていられません。
なにせ、籾を積んだトラックが次から次へと到着するのですから。数時間~20時間位で乾燥させてしまうようです。

よく、はぜかけ米の方が美味しいと言われますが、残念ながら同じ田んぼのお米をはぜかけと、コンバイン収穫の両方で食べ比べた事がないので、本当のところはどうなのか、よく分かりません。
ただ、あまり急いで機械で乾燥させたり、乾燥のさせ方がヘタだったりすると味が落ちるのは確かなようです。


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お米の収穫について..おさらいしましょう その2

お米の収穫についてのおさらい その2です。

籾となったお米は次のような手順で食べられるようになります。

1.籾すり
2.精白

1.籾すり
脱穀して籾(もみ)となったお米は、今度は殻を取り除いて中味を出さなくてはなりません。

この作業を「籾すり」と言います。
この際に使う機械が籾すり機で、むいた殻が「もみがら」です。
そして、殻をむいたお米は「玄米」となります。

玄米ご飯のように、玄米そのままで使う場合はこの段階のお米を使います。
でも、普段、食べる白いご飯にするためにはもう1ステップ作業があります。

2.精白

そして最後は、精白です。
玄米を磨いて、胚芽を落とす作業です。これで出来あがるお米が、スーパーなどで普通に見かける白米です。
胚芽とは、そう、最近よく聞く胚芽米の胚芽です。
この時の、お米の磨く程度のことをよく、8分つきとかいいます。真っ白になるまで磨く状態を100%としたら80%位で磨くのをやめておくといういう意味です。
このとき、磨かれてそぎ落とされたものが粉状になって出てきます。これが「糠」(ぬか)です。
糠は漬け物に使ったり、家庭菜園などで肥料の代わりにしたりしますよね。



ところで、精米という言葉があります。
これは、上の1,2の作業の総称です。
例えば「籾すりと精白が同時に行える機械に「籾」を入れたら、精米されて「白米」が出てくる」みたいに使います。
ですが、時として精白という意味でも用いられますね。

さて、今回は、収穫後、はぜかけをするお米について説明しました。
でも、実際、スーパーで売っているお米のほとんどはコンバインと呼ばれる機械で収穫したものです。
コンバインでの収穫作業となると、その1でご説明した作業工程とは大きく変わってきます。
次回は、そのコンバインでの収穫作業についてご説明しましょう。

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お米の収穫について..おさらいしましょう

お米の収穫について、皆さんきちんとお分かりですか?

都市に住んでいると、普段食べているにもかかわらずお米の収穫風景を見る事ってほとんど無いですよね。

稲刈り、はぜかけ、脱穀、もみすり、精米、どれがどんな作業かおわかりでしょうか?

もし、よろしければここでおさらいしてみましょう~

どんな機械を使って収穫するかによっても違いますが、一般的にお米は次のような手順で収穫されます。

1.稲刈り
2.乾燥
3.脱穀
4.精米

1.稲刈り
  田んぼに生えている稲を、文字通り刈り取る作業です。立っている稲を株元から刈り取り、扱いやすいように適当な大きさの束にまとめます。
テレビ番組 DASH村では鎌を片手に人力で刈り取っていますが、今、農家でそんな事をやっている人はほとんどいません。
稲刈り機(稲を刈って束ねる機械なのでバインダーとも呼ばれます)で刈り取ります。この機械が通った後は、適当な大きさに束ねられた稲の束が、点々と地面の上に置かれていることになります。

バインダーによる稲刈り
後はバインダーで一気に


2.乾燥
刈り取った稲を十分に乾燥させます。束になった稲を田んぼの中に設置した棒などに引っかけて上下逆さまにぶら下げます。これを「はぜかけ」あるいは「はざかけ」「いねかけ」などと言います。
じっくり二週間程度、日光と自然の風で乾燥させます。はぜかけ中は鳥がお米を食べに来たりするんですよね~

はぜ(稲架)による乾燥風景
はぜかけ


3.脱穀
脱穀とは、稲の先っぽに付いているお米を稲から外す作業を言います。

脱穀前の稲は、たくさんのお米がいっぱい付いています。
2010-10-13a.jpg


これを脱穀機(ハーベスターとも呼ばれます)という機械にかけると、お米の粒が綺麗に取れます。
2010-10-13b.jpg


脱穀の風景はこんな感じです。はぜから稲を外し、脱穀機に入れて脱穀します。画面左側から稲を入れて、先っぽを機械に通すと、あら不思議、お米の粒が外されて茎や葉っぱは右側から出てきます。
お米は、手前の大きな袋にたまっていきます。この袋一袋で、だいたい30kgのお米が入ります。

脱穀機による脱穀


お米が取り外されて、茎や葉っぱだけになった稲を、普通、稲わら(藁)と呼びます。

取り外されたお米はこんな感じです。

籾+


この状態ではまだ、スーパーで売っているような状態ではありません。殻がかぶっています。
このようなお米の事を「籾(もみ)」と言います。
これを食べられるようなお米にするには、まだ手を加えなければいけません。

続きは明日..

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もうすぐ稲刈り

暑かった夏も過ぎ去り、もうすぐ稲刈りです。

この夏は暑かったせいか、巷では稲が倒れる田んぼが続出しましたが、我が家の稲は何とか持ちこたえています。

鳥よけの網を外して、地面が乾き次第刈り取ります。

あんまり雨が降りませんように..

2010-9-25.jpg

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プロフィール

農園管理人

Author:農園管理人
こんにちは、Ohana Farm (オハナ ファーム)です。

Ohana Farmは長野市にある家族だけで営んでいる農家です。野菜、お米、リンゴ、洋梨を栽培しています。
モットーは、地産地消。
このブログはOhana Farmが地元のお客様に向けて情報を発信していくブログです。

連絡先:
Tel 050-3671-4870(固定電話ですので畑に出ている間は出られません)
メールでのご連絡は、下にあるフォームをご利用下さい。

※Ohanaはハワイ語で「家族」を意味します。

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