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お米の収穫について..おさらいしましょう その3

今回は、お米を「コンバイン」と呼ばれる機械で収穫した時のお話です。

その1でご説明した、バインダーで刈り取り...はぜかけ...脱穀機で脱穀....実際はこんな工程を経て売られているお米はとても少ないのです。
理由は効率が良くないからです。大量に栽培して安く大量に出荷しないとお米農家としては経営していけません。
そのために、一般にスーパーは米店で売られているお米は、このような収穫方法はとられていません。

はぜかけなどの方法が採られているのは、農家が自分が食べる分しかお米を栽培していないとか、消費者と直接契約するなどして販売しているとか、はぜかけ米であることを付加価値として販売するなどの限られたケースです。

では、広く流通しているお米はどのように収穫されているのでしょう?

それが、コンバインという機械を使った方法です。

コンバインは、刈り取りと脱穀を1台の機械で同時に行ってしまいます。
キャタピラを履いた車両が、田んぼの中を稲を刈り取りながら進んでいきます。
刈り取られた稲は、機械の中にベルトで搬送されて脱穀されます。
で、残ったわらのみが、適当な大きさに束ねられて、コンバインの後ろからポンッと出てきます。
だから、コンバインが稲を刈った跡には、一定の間隔でわらの束が落ちています。

脱穀した籾は、コンバインの中に溜められて、いっぱいになると田んぼの横に止められたトラックにコンバインを寄せて、トラックの荷台へ籾を排出します。

はぜかけはしませんから、田んぼでの乾燥工程はありません。

籾を積んだトラックは、お米の乾燥施設があるところへ行き、乾燥機の中に籾を流し込みます。
そして、はぜかけの代わりに機械で強制的に籾を乾燥させます。

はぜかけの時は、二週間とかそれくらいの時間をかけてゆっくり乾燥させますが、強制乾燥の場合はそんな悠長な事はしていられません。
なにせ、籾を積んだトラックが次から次へと到着するのですから。数時間~20時間位で乾燥させてしまうようです。

よく、はぜかけ米の方が美味しいと言われますが、残念ながら同じ田んぼのお米をはぜかけと、コンバイン収穫の両方で食べ比べた事がないので、本当のところはどうなのか、よく分かりません。
ただ、あまり急いで機械で乾燥させたり、乾燥のさせ方がヘタだったりすると味が落ちるのは確かなようです。


テーマ : 農業
ジャンル : 就職・お仕事

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